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離乳食後期

生後9~11カ月になると、前歯で軟らかいものを噛み切ったり、歯ぐきでつぶしたりできるようになります。この頃から、自分の手でつかんで口へ持っていく動作がよく見られるように。「自分で食べたい」という意志が現れ始めます。

それと同時に、赤ちゃんに好き嫌いが出てきます。食べる量も一定ではなく、まったく受け付けないような日もあることでしょう。どこか具合が悪いのではないかと心配になってしまいますが、これも成長の証。全量を無理に食べさせなくても大丈夫です。一時的なものと受け止めて、見守ってあげてください。

1日3回の離乳食で生活にリズムを

後期には離乳食の回数は1日3回に増え、家族と食卓を囲む頻度が増します。準備する手間が増える上に、ママやパパは自分の食事が後回しになりがちで、負担に感じることも多々あるでしょう。そんな時は適度にベビーフードを使えばOK。楽しい雰囲気で食事できるように心がけてくださいね。

お寝坊気味の赤ちゃんの場合、朝ごはんの時間には必ず起こして食べさせることが大切です。1日3回の離乳食は、生活のリズムをつけるのに最適。これを機に、生活のサイクルを家族に合わせるよう、少しずつ調整してみてください。

ミルクは1日2回、母乳は欲しがるだけあげて

離乳食の回数が増えて、栄養の7割は食べ物から摂れるようになります。ミルクの回数は1日2回で十分。しかし、まだおっぱいが恋しい赤ちゃんには、母乳は欲しがった時にあげてください。

9カ月といえば、フォローアップミルクへの切り替え時だと言われていますが、これは必須ではありません。今までと同じミルクをあげてください。

離乳食レシピ1「5倍がゆ」

【材料】
普通に炊いたごはん…3/4カップ(90g)
水…1.5カップ

【作り方】
①鍋にごはんと水を入れ、弱火にかける。
②ふたをして10~15分ほど煮る。
③火を止めてから7~8分蒸らしたら出来上がり。

※指でごはん粒をつまむと簡単に崩れるくらいが理想の固さです。

離乳食レシピ2「ホウレンソウの煮びたし」

【材料】
ホウレンソウの葉先…6枚
しらす干し…小さじ1
だし汁…1/5カップ
しょうゆ…少々

【作り方】
①しらす干しは熱湯をかけて塩抜きをし、刻んでおく。
②ホウレンソウは茹でてから水にさらして、刻んでおく。
③鍋にだし汁、しょうゆと①②を加え、ひと煮立ちしたら出来上がり。

※離乳食後期には鉄分が不足しがちなので、ホウレンソウや小松菜など鉄分を多く含む食材を積極的に使いましょう。この頃から薄い味付けが可能ですが、毎回ではなく、たまに風味を変える程度にしてくださいね。